突然ですが、営業マンってモテるって知っていましたか?
僕はずっと営業の仕事をしていました。
僕の職場は年齢層が30歳前後で、上は40歳のベテランもおり、なかなかレベルの高い職場でした。
しかし、驚くべきはその営業の腕ではなく、取れる営業マンはもれなく彼女がいたということでした。
正直、顔がいい人はあまりいませんでした。もっと正直に言うと、性格も営業マンって主張が強くて友達にもなれそうもないような人達がほとんどでした。
そんな、「なんでこんなやつが!(失礼)」っていう人がめっちゃ若い女の子をとっかえひっかえしているものだったので、ずっと謎でした。
だってうちの会社の営業なんて誰でも出来る仕事ってイメージもあったし、給料も高くないし安定もしていないし、否定するつもりはありませんが、魅力的にはどうしても感じていなかったんです。
ですが、長く勤めて、仕事を覚えていくうちに、あることに気が付いたんです。
「教わった営業スキルは全て恋愛にも応用出来る・・・!!」
先輩に教わったことの一つに、「営業とは自分を売る仕事だ」という言葉があります。
いくら商品をうまく説明しても、自分が気に入られなければ相手は買ってくれません。
逆に、とっても気に入られれば、「あなたが勧めるんなら」と商品の説明も聞かずに買ってくれます。
まさにホスト!!って気もしましたが、営業とはそういうことでした。
相手を良い気分にさせて、商品ではなく自分を好きになってもらうテクニックはまさしく恋愛にも通用することですよね。
さらに言うと、そんなスキルを今まで誰にもおそわったことなんてありませんよね。
人に好かれたり相手の気持ちを察するような人と人とのコミュニケーションに関してのスキルやノウハウは学校では教えてくれません。
それを学べるのはまさに営業職だけです!(ホストも・・・)
ということで、本日はそんなトップセールスマン達に学ぶ、恋愛にも使える営業の極意を9つ紹介していきます。
目次
1、余裕を持って堂々と見せる
焦ってるのかなんなのか、早口になってアタフタしていたり、自信のなさそうにボソボソと喋る人に取れる営業マンはいません。恋愛も同じですね。
「わ~照れてる~かわい~」
なんて言ってくれる女性を期待しても、学園マンガにしかいません。
ほとんどの女性は出来る男への憧れを持っています。学校の先輩しかり、職場の上司しかり、白馬に乗った王子様しかりです。
もし自分はそんな「出来る男」じゃないのだとしても、営業マンは出来る男っぽい雰囲気を出します。
その雰囲気、オーラを出すには、余裕を持ってどんな時も落ち着いている人です。
ファミレスで注文を聞きに来た店員に対して「この娘、新人だな」と思うのは、慌てたりカンだりしてるからですね。
ボクシングでへっぴり腰のやつが出てきたら「こいつ弱そう」と思われます。
そして、この人恋愛経験少ないんだなと思われるのは、ドモってて挙動不審だからですね。
出来る営業マンは、新人でも堂々とメニューを聞きにいくし、前傾姿勢で敵に挑むし、異性でも同様せずにフラットな姿勢で臨みます。
2、断られたあとに本命のお願いをすると通りやすい
これは営業テクニックの一つですが、人はお願いに対して出来るだけ断りたくないという心理が働くようになっています。
なぜなら、断ると相手を傷つけたり嫌な想いをさせますし、何より自分が嫌な人に見られそうだからです。
それを応用したテクニックが、本命のお願いの前に大きなお願いをしてみる。
例えば友達に
「1万貸してくれない?」
と頼んでみましょう。間柄にもよりますけど大抵は一瞬でムリと言われますよね。
そこでテクニックを応用してみます。まず先に
「すまん、今月ピンチなんだ。無理だとは思うけど10万貸してくれない?」
と頼みます。ピンチな友人を救いたいという心理が働きますが、値段が高すぎるのでおそらく断られます。そこで、
「駄目かぁ。突然悪かったな。じゃぁ1万だけでもムリかな?月末には返せるからさ」
ちょっとお金で例えたので難しく感じちゃいましたけど、一度断ったことで相手に罪悪感を持たせ、その上でハードルを下げたお願いをすることにより、いきなり頼むよりも格段に確率が上がります。
これを応用すると、ちょっとムリめな娘をデートに誘いたい時には
「今度2人で飲みに行かない?」
と誘い、予想通り微妙な反応が返ってきてから
「ごめん、突然すぎたよね・・。じゃあさ、今度友達連れてきていいから2:2で飲まない?」
突然「合コンしよう」と誘わずに、大きなお願いをした方が、相手にとって合コンのハードルが下がることが分かると思います。
さらに「友達連れてきていいから」と付け足すことによって「それくらいならいいかな」と思わせることが出来れば作戦は成功です。
3、相手を褒める技術
女性に関わらず人間誰しもが認められたい、褒められたいと思って生きていて、もちろん営業界でもこの心理は使われています
例えば医療保険の場合。ダメ営業マンは
「お客様の入られてる保険はかなり昔のものでして料金も高いし保障の幅も狭くなっています。わが社の保険に変えていただければ・・ペチャクチャ×2」
と、相手を否定して「ウチの方がスゴいんだよ」と話を進めてしまいますが、それが正論だったとしてもいい気はしませんよね。
ではモテ営業マンはどうするか。
「お客様すでに保険は入られているんですね!こんなご時世なのにまだ保険に入られてない方も意外に多いので感心しますよ。やっぱり保険はたくさん見て探されたのですか?」
文章なのでちょっと大げさっぽく聞こえちゃいますが、相手を褒めちぎります。すると大抵の人は謙遜するはずです。
「そうでもないのよー。ただうちに来た営業さんに勧められただけで、よく分からず入ってるだけだけなの」
まぁ、こうはいきませんけど、褒められて嫌な気分になる人はいないことは確かです。そして、嬉しい想いをさせた方がなんでも結果はよくなるはずです。
さて、そんなわけで女性も褒めていくのですが、ただ褒めればいいってもんじゃありません。
褒める中でもあまり効果のない、最悪の場合逆効果になりうる言葉があります。
それは、「カ・ワ・イ・イ」です。
君カワウィーネ!くらい言えればウケを取れそうですが、多くの女性は「カワイイ」は言われ慣れています。
さらに自分にコンプレックスを持った女性に関しては、ウソに聞こえて受け入れてくれない場合もありますし、何よりカワイイというワードがチャラく感じてしまいます。
そこで、営業マンがするうまい褒め方を2つ紹介します。
A、物を褒める
女性は「共感を求める生物だ」って言葉を聞いたことがありませんか?店に入ると「これカワイイあれカワイイ」とうるさ、失礼。おっしゃっていますが、自分がいいと思ったものを周りにもいいねと言われたいんです。
FacebookやTwitterで買ったものや行ったところの写真を上げるのもその一つですね。
そんなわけで、その娘本人ではなく、周りにある物を褒めてあげましょう。
「そのバックいいね。どこで買ったの?」
「今日服オシャレじゃん!その色似合うよね。」
また、物じゃなくて周りの人でもいいですね。
「この写真の人お母さんなの?若いねー!」
「ペットカワイー。ペットカワイーネー。」
B、「好き」という否定出来ない言葉
もし外見や本人を褒める場合に、カワイイという言葉を使うと否定されたり、人によっては聞き飽きてる人もいると説明しました。
ですが、それでも褒めたい場合には、カワイイではなく「好き」という言葉を使ってみます。
「顔がカワイイ」じゃなくて「顔が好き」
「声がカワイイ」じゃなくて「声が好き」
カワイイは事実と違う場合がありますから否定されることもありますが、「好き」と言われたことに対してはありがとうとしか言いようがありません。つまり、受け入れざる得ないわけです。
さらに、「声が好き」とか、多分ほとんどの人が言われ慣れてないと思うんです。もしかしたらドキっとさせることが出来るかもしれませんよね。
そんなわけで、うまいテクニックを使ってバリバリ褒めちぎりましょう。
4、ギャップに人は堕ちる
僕自身も普段暗くて地味な女の子が笑ったりはしゃいでる所を見たときには瞬殺されますが、みなさんはいかがでしょうか。
そうです。人はギャップに弱い生き物です。
学校一のヤンキーが音楽の時間にピアノを弾き出したら、みんな言葉を失いそうですね。
ですが、優等生のメガネがドヤ顔でピアノを弾き出しても「またやってるわオタクが」と思われるだけですね。←ひどすぎ
その人がやりそうなことをやっても何とも思いませんが、ギャップを作ることにより印象が数十倍も変わるんです。
営業界でもこのギャップを大いに使います。
見た目が若くてチャラい営業マンがめちゃくちゃキレイな文字を書いて丁寧に説明をする。
強面の営業マンが終始真顔で営業をかけ、最後にニコッと「いかがですか?」
また、言葉にギャップを持たせるテクニックもあります。
営業「今月営業成績が1位だったんです|||(._.)|||」
客「スゴイですね。なんでもっと喜ばないんですか?」
営業「どれだけ取っても、あなた一人にさえ伝えることが出来ない」
客「入ります!!(*・・*)ポッ」
のように、(笑)ポジティブなことをネガティブに言う。
また、「いやー、今日来る途中車で事故って廃車にしちゃいましたよー↑」と、ネガティブなことをポジティブに言う。これがギャップです。
こうすることで何が起きるかというと、相手に「?」と思わせることが出来ます。つまり興味を持たせるということですね。
ギャップがない人には興味が湧きません。好きになる人のことには興味が湧きます。
ギャップを作ると相手に疑問を持たせることが出来ます。
「この人はなんでこう言ったんだろう」
「この人はどんなことを考えてるんだろう」
この想いこそ恋愛とズバリ直結する感情ですよね。
やさしそうな人が人にやさしくしてもモテません。
ヤンキーがモテるのは、普段物や人を壊すのに自分だけは大切にしてくれるっていうギャップがあるからです。←ここメモ!
5、話上手<聞き上手<質問上手
今までは話し上手がモテるのが常識でした。
ですがその後は聞き上手の方がモテるようになりました。
そして現在は、質問上手が場を制する時代になりました。
営業でも恋愛でも、今までは自分の話術を磨いてきましたが、
- 話し出してもスグに話が途絶える
- 自分は話すのが下手だ
- 1時間もすれば疲れてヘトヘト
この3つの例のような問題がありました。
さらに、人は、特に女性は誰もが喋りたいと思っているし、人の話は聞きたくないと思っています。
普段は口数の少ない女性も飲み会では急変したように仕事の人間関係のグチを息継ぎなしで喋り出すのを幾度と見てきました。
また、女子会と聞くと、フローラルな匂いとともにホンワカしたイメージがありますが、あれはまさしく戦場です。人の話を遮ってどれだけ自分が喋れるかの、トークの奪い合いデスマッチです。
つまり、女性に対して一生懸命面白い話をして楽しませてあげるよりも、嫌な顔せずに話を聞いてあげた方が女性は喜ぶということです。
しかし、聞き上手ではまた問題が出てきます。それは会話が一方的になってしまうことで、やはり自分も聞き疲れるし、つまらないし、相手まかせすぎるし、「ウンウン、ソウダヨネー」と聞いてあげてるだけじゃ、都合の良い男になりかねません。
そこで、最強なのが、「質問上手」です。
ヘボ営業マンはトークを磨きます。パンフレットを丸暗記して、マニュアル化されそうなセールストークを一字一句間違えずに、ロボットのように営業します。
ですが、営業に捕まって長い話聞かされるのは誰だって嫌ですよね。さらに営業マンもそれを1日中繰り返せば疲れてしまいます。
そこで、トップセールスマンは「質問」という技を使います。インターネット回線の営業で例えてみましょう。
営業「お客様家でパソコンはよく使うんですか?」
客「使いますよ」
営業「そうなんですね。最近動画見たりゲームする方増えてるみたいですけどお客様もしてますか?」
客「ゲームはしないけど動画は良く見てますね」
営業「あー私もよく見てます。でも読み込み遅いって人多いみたいですね。」
客「あーそうなんですよ。特に夜の時間帯はかなり遅くてイライラするんですよね」
営業「ネットを一番使う時間帯に使えないのがまたストレスですよね。速いのに変えないんですか」
客「え?これって変えたら速くなるの?」
こんな風にうまく行くかは置いておいて、注目したいのは質問しながら話を進めることのメリットです。
まず1つは、喋ってる割合が半々になるということ。
一方的に話す。または一方的に聞くことで疲れてしまうのですが、喋る量を半々にすると、営業ではなく会話として成り立ちます。お互いに話せて聞ける会話は疲れませんし盛り上がりますよね。
またもう1つが、相手から引き出せること。
上の例えでは最終的に客の方から「話を聞かせて」という心境にさせることが出来ました。
もし相手が不満に思っていることを質問で引き出すことが出来れば、こっちから営業なんてしなくてもあっちから「詳しく聞かせて!」とすることが出来ます。
異性との会話に自信がない人は、相手に興味を持って深く質問をするスキルを身に付けましょう。それによって、ツラくて疲れる異性との時間を楽しみながら過ごすことが出来るようにもなります。
6、三割バッターを目指す
営業の世界で挫折する人の多くは、全部決めようとする人です。
プレゼンが始まる度に「取らなきゃ取らなきゃ」と気負い、毎回全力で営業をします。
しかし、どんなトップセールスマンでも断られない人はいませんし、全部取ろうとすることにより
- 毎回全力で疲れる
- 焦りが顔に出て結果確率が減る
- 断られた時のダメージがでかくなる
などなど、デメリットばかりです。
野球の世界でも3割打てば超一流と言われていますが、これは営業でも、もちろん恋愛でも同じです。
あなたがどんなイケメンだって、金持ちだって、全ての人を落とせる人間はいません。
なので、営業マンは恋愛でも、一人の人に執着せずに、切り替えて次に進みます。
さらに逆にその余裕から自ずと女性も引き込まれてくるんです。
7、シミュレーションをする
営業、恋愛に関わらず、ほとんどの人はぶっつけ本番で物事に挑みます。そして、上手く行かなかった場合は相手や運などの見えないもののせいにしがちです。
また、根拠のない思い込みや気合で乗り切ろうとするので、想定外の出来事に対応出来ません。
営業マンは営業をかける前にかならずシミュレーションをします。上手く行ったことだけを考えるのではなく、これが駄目だったらどうする、こうなったらどう対処すると、事前に予測をたてておくのです。
営業は人対人ですので、成功のマニュアルは存在しません。人によって考え方も違えば状況も違うので、人によって臨機応変に合わせる必要があります。
なので何を言われてもひるまないように、あぁ言われたらこう言い返そうと考えておくことで、トラブルがおきても「はいはい、きましたか」と落ち着いて次の対策をうてます。
同じように、デートやアプローチをかける時には事前にシミュレーションをします。
計算高い?そうではありません。予想通りいかない?いかないから対策をたてるんです。
シミュレーションをするのは最低限の失敗をなくすためです。あの時こうしておけばよかったと後悔をしないためです。
取っておいたレストランの隣の席に団体さんがいて落着けなかった。
花火を見に行こうとしたら雨が降ってきた。
プレゼントを渡すタイミングが分からなくなってしまった。
そんなトラブルに見舞われて二人がくっつくなんてドラマみたいなことは、僕は経験したことがありません笑 大抵はテンション下がってどうしようもなくなります。
1の矢だけではなく、2の矢、3の矢まで用意しておく。恋愛はもはや命がけの戦争です!ウォー!
まとめ
以上9つの営業マンから学ぶ恋愛術でした。
ある営業の先輩がこうおっしゃりました。
「お客さんも女性も、同じことだよ。」
と。
僕は、「違うだろ!」とさすがに思いました。お客はその日だけだが女性はずっと付き合っていかなくちゃいけませんから。
しかし、今思えば、一緒な気もします。
というよりも、人生は営業だと感じる部分もあります。
買って欲しいからといって、強引に買ってとせまることはいけないことです。
好きだからって強引にせまることもいけません。
自分の気持ちを素直に伝えることも大事ですが、
営業を学んで、相手をおもいやりながら自分の気持ちをうまく伝える。
その大事さを学べたと思っています。
是非大切な人に、あなたの想いをうまく伝えるツールとして役立てていただけたら光栄です。